お歳暮

明治時代に入ると、西洋からハムの製造法を輸入し、盛んに製造されるようになりました。長崎や北海道が製造地だったと言われますが、当時は今ほど上手に造ることはできず、ハムと呼べるような代物ではなかったのだそうです。ソーセージについても、長崎の外国人から学び取った上で、商人同士で取引していました。米国に渡って製造法を学ぶ人まで出現し、明治期の末にはメジャーな食品の一つになり始めていました。それでも大量生産が実現したのは第一次世界大戦後のことであり、ドイツ人からソーセージの造り方を学び始めたのもその頃からでした。技術力に関しては定評のあるドイツ人のことですから、その後は急速にソーセージ文化が日本に広まりました。昭和中期に差し掛かると、いよいよ普通の家庭でもハムやソーセージが食べられるようになったのです。

纏めるならば、ハムは元々高級品でした。しかも昭和の中期までずっと、一般家庭で食されることはありませんでした。では海外の歴史の中で、ハムはどのような位置づけになっているのでしょうか。古代にまで遡ると、ハムを思わせる食品が存在したことが証明されています。それは、狩猟生活に関係していました。肉類は当然すぐに腐ってしまいますから、乾燥、燻煙、塩漬けといった方法で長持ちさせられることを発見したのです。それは、ハムの原型とも呼べるものでした。一方、ソーセージはギリシャにその原型を認めることができます。紀元前3000年の頃と言われていますから、実に古くから食されていたことが分かります。ソーセージの長所は、脂を捨てずに食べられることです。文献にはっきりとソーセージの存在が記されるのは、ホメロスの叙事詩だとされています。紀元前900年頃のことでした。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *