湿気は物の寿命に影響する。湿度の変動幅が大き いと物の傷みが激しいといわれている。博物館には展示品を保存する収蔵庫があるが,そこでは恒湿が基本である。温度は一定に保つ場合と外気温に追随させる場合とがある。外気温に追随させるのは日本の伝統的な蔵の環境にならったもので,国立博物館などで実行されている。文化庁では博物館や資料館の収蔵庫など貴重品を保存するための施設を建設する場合には,床を木造床とし, さらに内壁を25~33mmの 厚さの板とすることを推奨している。木材のもっている調湿能を利用して室内を恒湿に保とうというわけである。一般の住宅でも,内装材と下地をうまく組み合わせれば,湿気のトラブルを少なくすることができるはずである。