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食品表示の貼り付け

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食品の包装容器には必ず貼り付けなければならないものがあります。それが食品表示です。食品表示は品名や原材料、内容量、賞味期限、製造会社等が記載されたシールであることが多く、特に最近のプラスチック容器については、この形態が採用されています(一部の紙容器は、食品表示が直接印字されています)。実はシールと言っても切手と同様の方式となっており、水に浸して粘着性を出してから貼り付ける仕組みが一般的です。もちろん水に浸すのは効率的ではないため、またラベルの強度が下がってしまうため、熱や圧力で粘着性を出すこともあります。

ペットボトル等の品質表示は変わっており、食品表示が印字されたプラスチックフィルムを巻き付ける方法が採用されています。実はプラスチックフィルムはポリ塩化ビニルやポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等で出来ているのですが、50度以上の高温でシュリンクするという性質を有しています。この性質を活かしてペットボトル等にフィルムを巻き付けているのです。ペットボトルのような表面には食品表示を貼り付けることが難しいため、開発当初は非常に画期的な方法として普及することになりました。この方式は複数の金属缶やガラス瓶をプラスチックフィルムで巻いて纏める際にも使われています。

ただ、プラスチックフィルムのシュリンクという方法にも欠点があります。それは、高温にするための専用機器が必要なことです。また、その熱が伝わると食品が劣化してしまうことが予見される場合、使えない方法でもあります。そこで代替策として開発されたのが、ゴムのような弾力性を有したプラスチックフィルム(ストレッチフィルム)です。このフィルムの登場により、内容物である食品に影響を与えることなく、また特別な機器も使わずに巻き付けることが可能になったのです。

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