野菜の薬効というと、ファイトケミカルです。ファイトケミカルは抗酸化作用や解毒作用を発揮してくれます。ポリフェノールというのは、ファイトケミカルです。フラボノイドやアントシアニンをポリフェノールといいます。ダイズのイソフラボン、ケルセチンのたまねぎやりんご、カテキンの緑茶、あずき、アントシアニンといえば、赤ワインです。黒豆やブルーベリーにも入っています。セサミンのごま、ルテオリンのピーマン、タンニンのレンコンと野菜の中にたくさん含まれています。にんじんのカロチン、トマトのリコピンはカロチノイドです。これもファイトケミカルです。身体に良いといわれている赤ワインやお茶、ココアやソバ、といったものの薬効もファイトケミカルの働きなのです。どうして野菜にはファイトケミカルが入っているのでしょうか。それは植物が動けないからです。というのも、植物は有害物質や病害虫といったものからの攻撃にさらされてしまいます。もちろん植物は動けないので、やられっぱなしです。そのため、植物には有害物質を解毒する力を備えることになりました。その働きがファイトケミカルなのです。フラボノイドの入ったベリー類やハーブ、野菜は、消臭、抗菌作用があります。サポニンといった豆類、穀物、ハーブには、肥満の抑制があります。とうがらしのカプサイシンは血行促進、便秘解消という効能があります。カテキンのはいったワイン、りんご、ブルーベリー、お茶、野菜は、殺菌、血中コレステロール値の低下、高血圧予防、アントシアニンの入った野菜やぶどうの皮、紫芋は、肝機能の向上、疲れ目の解消、タンニンの入った野菜は、殺菌効果があります。薬効はファイトケミカルによるものなのです。