人工衛星を使ったGPS(全地球測位システム)などによりいまでは手軽に現在地わかるようになりましたが、地図の基本ともいえる地形図がどのような手順で作られているのか知っておくのも決して無駄なことではないと思われます。
地図作成の原点は測量からと言われるので、まずは測量という視点から話を始めていきましょう。測量の原点は三角測量(三角形のある一辺の長さとその辺の両端の角度が解れば、残る2辺の長さが求められる)と言われています。
地図のような平面的な広がりを示すには、三角形を繰り返しつなげていけば可能という非常に単純な昔からの測量法に根差しています。その起点となるものが「三角点」と呼ばれる位置情報が既知となる重要ポイントです。
この三角点が日本全国津々浦々整備が進み、実務的にはその基準となる三角点から知りたいポイントまでの相対位置として三角測量をおこなっていけば最終的に求めたい情報が得られると言う訳です。